クイズ第3弾
気象庁によると、2023年の平均気温は統計開始以降最も高かったようです(※)。この暑さにより、とくに夏以降、野菜や果物の収穫量が大きく減少しました。買い物をする際に「今年は野菜などが高いなあ」と感じた時があったかもしれませんが、その主な理由の一つは、記録的な猛暑により野菜や果物の量が少なくなったことです。
※平均気温偏差が過去30年に比べて1.29度高く、1898年の統計開始以降最高となった。
2023年は世界的にも観測史上最も暑い1年だったようですよ。「地球沸騰の時代が来た」という言葉も話題になりましたよね。
農林水産省によると、農畜産物をつくるために必要な肥料や家畜のエサ、燃料などの価格は、2020年と比べて高止まりしています。これらは、多くを輸入に頼っていることで、ロシアによるウクライナ侵攻や円安などの影響を強く受けています。一方で、農畜産物の価格は、2023年の8月以降は猛暑によって品薄となり、若干高値になっているものの、原材料費の上昇ぶりには遠く及ばない状況です。
肥料や燃料などは使う量はいっきに減らせないから、経営に大きく影響しますよね。多くを輸入に頼っているという状況にも不安を感じます。
農業の応援というと、農作業のお手伝いをイメージされるかもしれませんね。でも、私たちができる一番の応援は、各地でつくられた農畜産物を中心に国産農畜産物を食べることです。JA直売所や地元のスーパーなどで実際に手にとって、おいしく味わう機会を増やすという、とても身近な取り組みです。
日本の食料自給率はわずか38%(※)と、先進国のなかでも最低水準となっています。だからこそ、私たち一人ひとりが、その消費を盛り上げていくことが最も大切なのです。
※食料の国内消費に対する国内生産の割合を示したもの。カロリーベース。出典:「令和4年度食料需給表」(農林水産省)
私たちの食べものは半分以上を海外に頼っているのですね。食べものは急いでつくれませんし、もし海外で紛争や災害などが起こって輸入が止まってしまったらどうなってしまうのでしょう。